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太陽がいっぱい [好き放題の映画レビュー]

みなさん、こんにちは!
腐りかけのりんごおばさんです。



いやはや、すっごい雨でしたねぇ。
私の住んでいる地域は特に被害は出ていないようですが、
全国各地で被害が出ているようですね。
そりゃこんだけ降れば被害も出るし、
こんなに降るなんて想定してないですよねぇ。


今まではあり得なかった自然災害が起こり得る、
これからはそう考えていかなければいけませんね。
うちは水害にあう可能性はまずないのですが、
竜巻が来たらなあ・・・・・・もうどうしようもないです。



さて、映画のお話です。
随分前に観たのに、
レビューを書くのを忘れていました。
『太陽がいっぱい』です。



はい、お約束のボケでした。
正しくはこちらです。



言うまでもなく、
アラン・ドロン主演の名作です。
1960年の作品、
もちろん、私、生まれてませんでしたから!



金持ちの友人の傍若無人ぶりに辟易していた青年が
その友人を殺し
その友人に成り代わろうとするサスペンス映画です。



古い作品ですし、
派手なシーンは多くありません。
派手で分かりやすい、刺激的なサスペンス映画を
求めて観てしまうと、
退屈な作品と思われるかもしれません。


この映画の魅力は別のところにあります。
それは、
耽美的で退廃的な美です。
そういう点で、
実におフランス的な映画なのです。



今の若い人は、アラン・ドロンなんて知らないでしょう。
かつて、世界一の美男子として知られ、
世界中の女を虜にした人物です。

アラン・ドロン.jpg55331b68.jpg

やべえだろ?
平成キッズにもこの色気、伝わるだろ?


アラン・ドロンはイケメンじゃありません、
ハンサムなんです!
二枚目なんです!
美男子なんです!



ちなみに、今もご存命ですよ。
すっかりおじいちゃんになっていますが、
きれいなおじいちゃんです。
絶対に、痰とか吐かない感じ。
カー、ペッとかしない感じ!



映画の話に戻りましょう。
貧しい生まれのアメリカ人青年・トムは、
金持ちの道楽息子フィリップが、
自分を召使いのように扱うことに怒りを覚え、
彼を殺すことにします。
フィリップを殺した後は、
フィリップに成り代わるために、
フィリップの筆跡を真似る練習をしたりと、
完全犯罪を目論みます。



トムは首尾よくフィリップに成り代わるのですが、
ただ、
どう考えても、そんなのいつまでも続くはずがありません。
トムの犯罪は、
確実に破滅へと向かっている、
そんな空気を観ている者すべてが感じ取るはずです。



決して成功するはずのない犯罪に陥っていく、
美しき異国の青年。
退廃的です、デカダンです、破滅的です!


そんな刹那的な美を彩るのは、
ニーノ・ロータの音楽



この音楽を聴けば、
トムが犯した犯罪が、
とても悲しい犯罪だったと想像できるでしょう。



たしかに、
友だちを殺し、友だちの権力も財産も全て
手に入れようという発想は、
エゴイズムの極みとも言えるでしょう。


しかし、
トムがそうした犯罪に手を染めたそもそもの理由は、
生まれの不公平さです。
たまたま金持ちの家に生まれたフィリップ。
たまたま貧しい家に生まれたトム。


彼らの人生に差が生まれたのは、偶然です。
場合によっては、
トムが金持ち、フィリップが貧乏として生まれていたかもしれない。
二人に貧富の差が生まれたのは、
本人たちの責任ではないのです。


トムが許せなかったのは、
自分が貧乏なことではないでしょう。
貧乏な家の生まれということだけで、
人間としての尊厳を踏みにじられる、
その境遇、
それを当然のものとして振る舞う、
フィリップの傍若無人ぶりでしょう。



金のためではなく、
自らの尊厳のための殺人
トムの殺人の動機には大いに同調できます。
ですが、
もちろん、殺人は許されざる罪です。
だからこそ、
悲しく、そしてトムの人生は破滅に向かっていくのです。



ラストシーンはなかなかショッキングです。
どうやってトムの犯罪が明るみに出るのか、
ぜひご自身でご確認下さい。
ゾゾゾゾと鳥肌が立ちますよ。



では、ここらで失礼致します。
大雨の被害がこれ以上拡大しませんように。
メルシーボークー!


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